二ヶ月ぐらい経ってくると仕事も雑務や自分にもできる、おつかい的な仕事は任されるようになった。営業所の担当エリアが広いので、必然的に帰る時間は遅くなってきて、21時退社とかも多くあった。定時で帰れる日は月に二、三回ってところ。知り合いのいない地での、一人暮らしで何していたのか振り返ってみます。
疲れ果てて何もしていない
丸一日、お客さんのところへ行って、売り場の交渉をしたり受注促進をする毎日だったので、メンタルがすり減っていた。
忙しそうな人に話しかけて、交渉するのは本当に気を使う。運転距離も長かったりで慣れない長距離運転にも疲れが溜まる。
休日は平日にできていない洗濯と掃除をして、撮り溜めたドラマやバラエティを見て、寂しさを紛らわす毎日。
ゲームをしたり、ギターを弾くのも趣味だったけど、ほとんどしてなくて、ぼーっと過ごしてた。
何かしたいという気力が沸かなかった。疲れ果ててよくスーパー銭湯に行っていた。友達ときている人たちをみると羨ましくて辛くなった。
ちびまるこをよく見ていた
日曜日にちびまるこを見て、ジーンときて泣いていることが多かった。家族の心温まる話とか、友達との話とかは心が疲れている自分には、染みるものばかりだった。
また、ちびまるこをみると日曜日の終わりを感じて、サザエさんが始まってサザエさん症候群もバッチリ体感した。
TSUTAYAでレンタルするCDを選んでいる時が癒し
コピーバンドだったけど、大学で4年間バンド活動をしていたのと、ライブにもたくさんいったので、CDレンタルが豊富なTSUTAYAは本当に憩いの場だった。
ちょっと遠くて、住んでいたところからバイクで20分ほどかかるけど、よく行っていた。
唯一残っていた趣味だったなと思う。営業車でも音楽を聴いてよかったから、移動中に聞く音楽を探すのも目的だったけど、それを抜きにしてもでかけるきっかけでもあったし通っていたTSUTAYAの品揃えには本当に感謝。
月に一回か二回、彼女に会うことだけが楽しみ
配属になって半年ぐらいは、月に一回か二回彼女と会っていた。僕が会いに行く月と、来てもらう月とローテーションしていた。
ただ、会っているときはいいものの、お互いに帰るときは辛かった。
学生の頃は、会おうと思えば毎日学校で会えるし、毎週2人でも会ってたから月に一回しか会えないのは、なかなか大変と感じていた。
あと、僕は地方で彼女は地元ということもあって、月に一回しか会えないのは、後に別れる原因にもなった。これはまた、別で書きます。
長期休暇は本当に救い
長期休暇で地元に帰ることも楽しみのひとつだった。帰ることでやっと会社の人、お客さん以外の人と気を張らずに話せる。実家に帰れるのも嬉しかった。
仲のいい友達と会って、最近のこととかを話せることは本当に幸せ。地元から配属先へ戻るときは、これもまたため息が止まらなかった。
一人暮らしの自分の部屋は、なかなか快適になっていたけど、それ以上に知り合いと友達がいないというのが辛かった。
配属先の地方にいるとき、楽しみがないことは非常に問題だった
仕事に行って、疲れ果てて帰る。休日も疲れがなかなか取れず、楽しいこともないので、発散することもできない。
毎日は、ただ仕事をするためだけにあった。疲れた顔で営業所へ出勤すると、疲れは休日にとるものだという所長。
超仕事人間の所長についていくために、休日に体が疲れないように本当に何もできなかった。
仕事だけをやっていたので、頑張っていると評価してもらったけど、仕事しかしてない…これでいいのかなと思うこともあった。でも彼女と将来結婚するために頑張ろう、それだけでいいと思うようにして仕事に取り組んだ。
でもこの状態ってよくないんですよね。後々になると理解できました。今、思い出しても涙が出るぐらい辛いです。